名刺/彩りこもの natsumeya(なつめや)

今回のタカダデザインのお仕事は、イベントで何回かお会いしているうちに気心が知れ、お仕事をいただいた<なつめや>さんの名刺です。

デザインに関しては、クライアントさんが手作り小物の作家さんなので、かなり具体的なスケッチをいただきました。その上でどんなデザインになるか期待していただいていたので、プロのデザイナーとしてはその期待に応えたいという想いでお仕事をさせていただきました。

話は逸れますが、タカダデザインでは開業のとき、新たなスタートのとき、活動の流れが変わるときなど、節目のときに依頼されることがよくあります。これはとても有り難く、同時にとてもプレッシャーのかかるもので、今回も「今後ライフワークとして仕事を本格化させていきたい」というお話でした。その上で自分にできることは…

スケッチには色の指定がなかったので、イメージカラーを決めること。イラストでいただいたマークをデザイン化すること。そして全体の構成を考えること。

イメージカラーに関しては長女のなつめちゃん×りんごのイメージと説明されていたのでちょっとシックな赤を基調にしました。そしてカラフルにしたい、というご希望だったのでひと文字ごとに落ち着きのある色をつけ、全体のバックを単調ではなくちょっと味わいのあるピンクでまとめてみました。

いただいたスケッチはシンメトリー(左右対称)だったのですが、少し安定し過ぎてしまうので、半円の縫い目の片側にに◯をつけたり、お名前のひと文字目をアクセントにしたりして、オーナーであるともよさんの繊細さと明るさをこの小さなスペースの中に表現してみました。

当初マークも左右対称で作ったのですが、手描きの味わいがなくなってしまうのでできるだけイラストに忠実に、茎の部分などは揺らいだ感じを残しました。裏面にあるマークの後ろ姿は自分の提案ですが、この刈り上げの感じは自分が持つなつめちゃんのイメージで、この辺りはこれまでのおつきあいがあるからこそ出てくるアイデアだと思います。

全体を校正するテーマは「一枚の絵本」。実際にでき上がってみてかなり自分の中のイメージに近づけたと思います。そして、なつめやさんの期待に応えられたかな?いつもお話ししますが、タカダデザインでは初校をお持ちして直接どう感じたかお聞きするようにしています。そして今回見ていただいた結果、「予想以上です。感動しました」といっていただきました。そして「タカダさんはこう見てくれていたんですね」とも。

自分は毎日のようにいろいろなデザインをしていますが、お客様にとってはたったひとつのデザイン。そのデザインがやる気の元になって、長く長く愛していただけたらそれはとても嬉しいことです。これからもこの活動が続けていけるように、小さなことにも感動する心を鈍らせず、日々努力していきたいと思っています。

半年前の自分をこえよう!

(T)

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