今回は茨城県笠間市で炭素循環農法を営む農園Kamos(かもす)さんのリーフレットをご紹介します。
まず話を始める前にリーフレットとパンフレットの違いを知っていますか?リーフレットとは本来「一枚の葉っぱ」のことですから、一枚の紙で作るものを云います。一方パンフレットは複数のページで構成されているものを云います(この違いをよく尋ねられるので参考まで)。
リーフレットの仕事を依頼されたのが7月初旬のことで、まず制作を始めるにあたって行った作業は、打合せで聞いた農法の中身について自分なりにまとめることでした。その上で表現したかったことはKamos全体から感じられる柔らかさと温かさ。そこで「絵本のようなリーフレット」というテーマでいこうと考えました。
元々の紙はA4サイズですが三つ折りにすることでページとしての機能を持たせ、各項目には畑や農法の様子を挿し絵入りで紹介。写真ではなく絵にしたのは、できる限り見てくれた人たちにKamosというところを想像してもらいたかったからです。そして、このリーフレットで最も大切な部分は外側の折りの最後のページにあたるところなのですが、そこではじめてスタッフ3人が笑顔で登場するという構成になっています。いろいろなイメージをふくらませてもらった後に3人が登場することで「こういう人たちがいるところなんだ」という親近感をもってもらうための工夫でした(ちなみに、使用した写真は撮影の合間にシャッターを切ったもので、リラックスした3人がとてもいい表情をしているので、写真をチェックしたときにこれだ!と瞬間的に決めたものです。なので手前の草はご愛嬌、笑)。
もうひとつポイントになっているのがロゴマークで、これはスタッフの横山さんのオクサマのかおりさんとの合作になります。元々かおりさんが考えたKamosのロゴが素晴らしく、これはこのまま使わせてもらいたいと思いました。そこに畑の上で元気に立っている3人のキャラクターを加え、Kamosのテーマのひとつでもある“循環”というものを「畑からつながろう」というキャッチコピーにして完成となりました。
リーフレットの紹介は、すでにKamosやてげなっちょファームの飼育係5号さんがフェイスブック上にアップしてくれているので後追いになってしまいましたが、制作者からということで制作現場の裏側を紹介させてもらいました。(T) モデル:Kamosの照沼さん(左)と横山さん(右)
Kamos
http://kamosfield.com/