今回ご紹介するお仕事は、ずいぶん長くお世話になっている会社さんが事業の拡大に伴い、社名の変更をしたいということでそのネーミングとロゴマークのデザインをご依頼いただきました。
maildia(メルディア)とはmail+mediaを掛け合わせた造語で、mail=インターネットの活用がますますmedia=媒体化していくことを感じて、実は10年以上前に自分が考えたものでした。
当時、そのアイデアを社長さんにお話していたので、「その名前を使いたい」といっていただき、そのままロゴマークのデザインをすることに。二週間ほどお時間をいただいて、ご覧のデザインを作りました。
もともとここのお仕事はポスティングやメーリングが主体で、今回そこにリサイクル事業が加わり、インターネットを使ったリサイクル品の販売や、現在できつつあるアジアへのパイプも視野に入れてロゴマークをデザインしてほしいというお話でした。
そこでまず頭を悩ませたのが「アジアへの事業拡大」というテーマ。茨城からアジアへ…いろいろと考えた結果、maildiaのdを日本に見立て、茨城県のある場所からアジアの方向へ矢印を入れることで、このテーマをカタチにしました。
自分はあまり斜体を使いません。というのも、そこに明確な意図がなければ「ただ文字を斜めにしただけ」の遊びで終わってしまうからです(アマチュアの方がデザインをするときに陥りやすい部分です)。本来、文字に角度をつけるというのはデリケートな作業で、とてもセンスを問われるものです。それでも今回あえて斜体化したのは、これから事業を拡大していく「スピード感」を演出したかったためで、ロゴ全体もアジアに向かっているイメージにしてみました。
最後にカラーをグリーン系にしたのは、リサイクル=エコを意識したためです。但し、生っぽいグリーンではなく、優しさと軽やかさ、爽やかな印象を意識してみました。
結果、大変に喜んでいただきました。タカダデザインのスタイルのひとつに「全力で一案をデザインする」がありますが、今回もお気持ちに届いてよかったと思います。
いつもロゴマークをデザインして思うことは、「いつまでも長く使っていただきたい」ということです。お仕事をさせていただいたすべてのクライアント様が、ますます発展することを願います。(T)